ミニマリズムの詩
日本の美学において、美はしばしば不在の中に見出されます。歌の音符の間の沈黙、掛け軸の空白、言葉以上のものを伝える会話の合間など。
これが「間」の概念、つまり間、息づく空間です。空虚ではなく、不在によって形作られる存在です。それと並んで「侘び寂び」、つまり不完全さを受け入れること、欠けたティーカップが傷のないティーカップよりも深い意味を持つように。
ミニマリズムとは、何も残らないまで削ぎ落とすことではありません。本質がはっきりと見えるように、必要最低限の配置をすることです。一つ一つの線、一つ一つの単語、一つ一つの折り目に重みがあります。
ichinichi.studioでは、すべてのTシャツデザインがこの哲学から始まります。一本の線がスカイラインを、一言が心境を、そして静かなグラフィックが雑音よりも大きな声でささやくように、デザインという制約の中で、意味は広がります。
ミニマリズムとは、無駄を省いた詩情です。着る人が自由に着られる余地を残し、シャツを自身の物語の一部にするという選択です。
ミニマリズムの詩はインクだけで書かれているのではなく、私たちが残す空間の中に生きています。