俳句からハッシュタグへ
17音節。俳句に必要なのはそれだけだ。季節、気分、過ぎゆく瞬間を捉える、短い音の連なり。その短さゆえに、終わりがないように感じる。
今日の世界では、簡潔さは詩から投稿へと移行しています。ハッシュタグ――たった一言、あるいはそれ以下の言葉――は、感情、動き、記憶の重みを秘めています。俳句もハッシュタグも、経験を凝縮し、小さなものへと昇華させる圧縮の芸術に息づいています。
かつて日本の詩人たちは川辺に佇み、散りゆく花を眺めていた。今、地下鉄のホームで誰かがスマホに三つの言葉を打ち込むと、その言葉は世界中に波紋のように広がる。形は違えど、同じ衝動――儚い瞬間を永遠に残したい――が込められている。
ichinichi.studioでは、テキストのみのTシャツにこの簡潔さという言語を取り入れています。単語、フレーズ、静かなパンチラインなど、一目で読み取れるほどシンプルでありながら、複数の意味を込められるほどオープンです。俳句やハッシュタグのように、見た目以上の意味を伝えます。
最小限の言葉、無限の物語。